「小木発言」を巡る議論の記録

『竹迫牧師のキリスト教入門記』の読後感を寄せていただくつもりで設置した掲示板に、以下の書き込みがなされた。

****

はじめまして 投稿者:小木敏弘  投稿日:06月21日(月)03時02分00秒

 私は、19才の時に統一原理を学び始め、満15年の信仰を続けています。
ムン ソンミョン先生ご夫妻が再臨のメシヤであることに、少しの不信もないし、
統一原理が真理であることも、確信を超え、事実と知っている者です。
このように書くと反発を感じられるかもしれませんが、偽らざる私の姿なのです。

 入門記を読んで、心世界が伝わるところは素晴らしいと思いました。
人間的には、私のほうが学ぶことがたくさんありそうです。
続きを楽しみに待っています。

 あと、マインド・コントロール理論は、世界の心理学会やアメリカの
基督教界からも完全に否定されているエセ理論であることを認識して欲しいです。
光言社の『「マインド・コントロール理論」その虚構の正体(増田善彦著)』を
是非一度読んで見てください。

 別に攻撃しようとか思っていません。こういう書き方が癖です。
一人の幸福な信者です。牧師様もムン ソンミョン先生の真実の
姿と心を知れば、再臨主であることが分かります。その日が早く
来るように祈ります。 



****


 この発言を巡って、掲示板は大いに紛糾し、6日間でたくさんの発言が書き込まれることになった。

 わたしには、最初の発言者である「小木敏弘」なる人物がどのような信仰を持っているのかについて立ち入る気持ちはない。

 人は、好きなものを好きなように信じればそれで良いのだ。

 わたしは、基本的にそのように考えている。

 だが、小木発言は、様々な視点からの批判を受けることになり、また発言の意図を巡って応答を強く要求する質問もいくつか書き込まれることになった。それ自体も、「対話」というもののひとつのあり方に過ぎない。だから、問題とするにはあたらない。

 困ったのは、小木氏が様々な批判や問いかけを無視する形で自説を展開するだけでなく、「誹謗中傷」と見なされても仕方がない発言を繰り返したことである。

 掲示板管理者としてのわたしは、応答の要求を無視して書き込みを続ける小木氏を放置できず、管理者特権を行使し、小木氏の発言のある部分に対して謝罪と撤回を要求することに踏み切らざるを得なかった。小木氏からは「謝罪と撤回」が表明されたが、それを受け入れて良いものか、管理者としてのわたしはまだ迷いつづけている。

 このページを準備している現在では、小木氏本人もその他の書き込み者たちも、わたしの裁定を待っている状態である。

 この掲示板は、ある程度の書き込みデータが蓄積されると、古い順に自動削除される仕様になっている。そこで、今後の議論のために、これまでわたしが保存してきた書き込みデータを、全て再録することにした。掲示板は、自動削除されるとは言え、公開された討論の場であるから、それを転載したところで誰からも文句は出ないだろうし、むしろ発言が削除されて行くことで議論がうやむやになることの弊害の方が大きいと判断した。

 発言は、上記に紹介した小木氏の書き込みから、時間順にほとんど全てを掲載した。ただ、同じ発言が2度なされているものと、掲示板の仕様に関する管理者からの「業務連絡」については、削除した。また、管理者からの「業務連絡」のひとつは、タイトルに3字が欠けてしまっており(これは単純なミス)、そのままでは誤解を引き起こす、というほどのものでもないが、混乱を避けるために追加しておいた。

 その他は、明らかな誤字脱字に類するものも、全て投稿されたままの姿である(改行位置を変更したものは幾つかある。掲示板の仕様とページ設定のギャップを埋めるための、やむをえない処置であると理解していただきたい)。


 TAKE個人としては、今回の「小木発言」を巡るやり取りは、小木氏の願いとは裏腹に、『竹迫牧師のキリスト教入門記』で指摘している「カルト」の問題を、見事に補完してくれるものと受け取っている。小木氏は、自分が所属する団体の「正しさ」を訴えたかったのだろうが、そして、できることならTAKEを攻撃し『入門記』の価値を減じることを狙っていたのだと思われるが、事態は見事に逆の結果となってしまった。

 ここに公開する記録が、紙媒体として出版される予定の『入門記』に折り込まれるかどうかはわからないが、貴重な補助資料が向こうから転がり込んできたようなものだ。

 いったい小木氏とはどのような人物なのか? 小木氏自らがその書き込みに貼りつけたリンクを辿ると、小木氏自身が掲示板を主宰しており、しかしこちらの掲示板上と同じように、「対話」ができていない状況が浮き彫りにされている。また、その掲示板に書き込みに現れた「反対者」が貼りつけたリンクを辿ると、既に「小木ちゃんを語ろう!!」とタイトルされた、小木氏を批判するためだけの掲示板まで存在していることが判明した。そして、掲示板を読んだ人からわたしのところに、「自分はかつて小木さんと一緒に活動していたことがある脱会者です」というメールまで寄せられた。

 それらの「小木氏」と、この掲示板に出現した「小木氏」が同一人物なのか確かめる手段はないが、文章を比較する限りでは同一人物とみなしても良さそうに思う。そして、個人的には、マジメに対話を試みるよりも笑い飛ばしてしまった方が小木氏のためになるのではないか、とさえ感じ始めている。

 ま、これはTAKEの個人的見解。小木氏本人と、小木氏が所属している「統一教会(小木氏の表現のママ)」がどういう“質”を持っているのか、判断する材料にしていただければ幸いである。

*****

1999年7月18日 追記

 TAKEであります。
 記録を追加したので、若干の解説をさせていただきます。

 小木さんの発言に対する扱いについて迷っている最中に、またも小木さんによる新たな書き込みがなされました。

 読んでいただければ一目瞭然ですが、暴言・誹謗中傷の連続にして、果ては某カルト団体をダシにした恫喝まで書き込まれていました。小木さん参加者の皆さんは、非常に憤慨して反論を書きこんでくださいましたが、管理者としてのわたしは、以降小木さんに対し全面的な書き込み禁止を申し渡しました。

 『入門記』原稿を囲んでの、開かれた自由な対話を目指して設置した掲示板ですが、いくら「自由」であっても、「対話」でなければ話になりません。小木さんには対話する意思がない、ということが明らかになったと思います。そしてわたしは、「小木さんには対話する能力もない」と感じています。

 わたしのこの判断が正当なものであるのか、それとも小木さんが主張されるように「TAKEの一方的な思い込み」であるのか、この記録を読んで判断していただきたいと思います。そして、よろしかったら掲示板の方にご感想ご意見を書きこんでいただけたら、と思います。

 ここにある記録は、前にもお願いした通り原則として引用・転載を禁止させていただきますが、議論のために、当ホームページの掲示板 『「入門記」(仮)へのご意見を!』においてのみ、引用可といたします。その場合の目安になることを願って、全ての発言に通し番号を付けました。タイトルの前にある4ケタの半角の数字がそれです。ちゃんと全てにつけたつもりですが、ひょっとして抜けている場合、また数字が飛んじゃってる場合なども遠慮なく御指摘下さい。

 なお、今後わたしは最後に小木さんが書きこんだ幾つかの発言に対する反論・批判を書きこんでいこうと考えています。ひょっとしたらそれは、掲示板ではなくこのホームページ上の任意の場所で、ということになるかもしれませんが、わたしの論法に難を感じた方は、ぜひその旨を掲示板なり個人メールなりでお寄せ下さい。随時検討させていただきますし、わたしが「妥当だ」と納得できる意見は、積極的に反映させる努力をするつもりです。

 (ただし、現在は小木さんや統一協会関係者の方による掲示板への書き込みをご遠慮頂いている状態です。そこで、該当される方はぜひTAKEへの個人メールでお願いいたします。)


 さて、前回のアップの際にこのページの上のほうの見解と解説を書いたのですが、いくつか実情と異なる解説になってしまっていました。

 ひとつは、全く改行位置を変更した覚えのないものが、ところどころ何らかの事情で改行されたりされなかったり、という変則的な表示になってしまっている点です。まあ、弊害はないでしょうけど。これも色々とチェックを重ねましたが、思い当たるミスはみつかりませんでした。今回のアップで修正されていると思いますが、されていなかったら、わたしのコントロール領域を越えるトラブルです。済みませんが、ご了承下さい。

 もうひとつは、「誤解を招くから」と、わたしの書き込みのタイトルの記入ミスを修正したつもりだったのに、修正されていないものがアップされていた点です。これも変更したつもりですが、またも変わっていなかったらごめんなさい。念の為にここで書いておくと、《0098 【管理】Re:管理人さんへ》が、投稿時のミスで《0098 【管理】 管理人さんへ》になっちゃってたのです。本当はレスですから、アタマに Re: とつけるべきだったのに、うっかり忘れていたのでした。

 それから、投稿者ご本人によって削除を希望されたものについては、こちらでも掲載しておりません。削除の事実を報告する管理者の書き込みはそのまま残してあります。本質と関係ない「モーニング」に関するやりとりも残っちゃってますが、まあ読み流していただければ幸いです(機械的にナンバリングしていたので、後で気付いたけど修正するのがめんどうくさかったのです)。

 それでは、どうぞ。(以前からの更新は 《0107 【連絡】記録をアップしました》以降からです)



****
1999年8月2日 追記

 もうどうでも良くなってきましたが、新しい分の「小木発言」に対する反論を準備しました。
 小木氏の発言がどれだけ不当なものか、小木氏がいかに洞察も礼儀も公平も正義も欠いた人物であるか、これで論証できたのではないか、と思います。読後感・ご指摘・反論は掲示板の方へどうぞ。

 ただし、改めてお断りしますが、小木氏本人および統一協会に味方する人々が掲示板に書き込む事は許可しません。TAKE本人に直接メールをお送り下さい。


「小木発言」を巡る議論の全記録


さようなら、小木さん

ホームに戻る